ペットと暮らしているお客様から、建具にペット用の入口を希望されることがあります。
(飼われているのは猫か犬がだいたいです)
このような出入口は一見便利に思えますが、あることに注意しないと無駄になってしまいます。
それは「ペットが自分で扉を開け閉めすることに慣れてしまっている場合」です。(特に引戸の場合)
室内で飼われている猫さん、犬さんは賢いことが多いのですが、一度習慣づいた行為を変えるのが苦手なことが多いのです。
つまり、飼い主様は猫さんや犬さんに建具を傷つけてほしくないから専用の出入口をつけるのですが、肝心の猫さんや犬さんは自分のための出入口を使わず、これまで通りに建具に爪をひっかけて扉を開けようとするのです。
「目の前に君のための入口あるのが見えないのかい?」
と突っ込みたくなります。
ペット用出入口をつけた扉を新調後、ペットに入口を使ってもらうためにはけっこうな教育が必要となります。
まだ小さいなら教育しやすいでしょうし、専用出入口を使うほうが楽であることをすぐ覚えるでしょう。
問題は自分で扉を開けることに慣れきってしまっている場合です。
その場合、飼い主さんができる方法は二つです。
①根気よく専用出入口を教える。(一度覚えればあとは大丈夫。ペットが複数いる場合は、一匹が覚えると次々と専用出入口を使いだすようです)
②諦めてしまう。(じゃあ、最初からいらないじゃないか……)
ペット専用の出入口をつける場合、結構な値段がかかります。
飼い主様は本当に必要かどうか?ペットが覚えてくれるか?などを考えてから出入口をつけてください。