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内窓ガラスの種類

⑧窓・玄関情報

 補助金が出るため、今年も内窓工事相談が多くあります。
 内窓のガラスは多くの種類があるので、迷いやすいです。
 なので、選ばれやすいガラスを説明します。

住宅省エネキャンペーンで多くの補助金が出るガラス
 先ずは住宅省エネキャンペーンで最もコストパフォーマンスが良いSランク対象(大サイズ:68,000 中サイズ:46,000 小サイズ:29,000が出る)になるガラスを説明します。

 途中に入る画像は LIXIL インプラス のカタログより抜粋しています。
 Sランクより補助金が出るSSランクというのもあるのですが、SSランクに該当する製品はSランク製品より値段が二段以上跳ね上がるため、補助金が出てもあまりありがたくないです。

Low-E(ローイー)複層ガラス クリア
 Sランク補助金が出るガラスでは最も標準的なガラスです。
 窓の内側に金属膜を貼ることで断熱性能を高めます。
 主に南側や北側で多く使われます。
 Low-E複層ガラスはガス入りとか、ガスなしとかありますが、LIXIL製品のときはガスなしでもSランク扱いです。

Low-E複層ガラス グリーン 高遮熱用
 クリアタイプとの違いは名前のとおり、外からの熱を遮る性能が高いことです。
 日当たりが厳しい場所に適し、特に西側に威力を発揮します。
 断熱性能がクリアタイプよりも高いので、冷房や暖房の効率が上がります。
 これだけ書くとクリアタイプよりいいことばかりですが、冷房や暖房が必要でない時期、日光だけで部屋が暖まるはずの時期には遮熱が逆に働き、外より部屋の中が寒いなんてことが発生します。
 特に北向きの部屋には向きません。
 このガラスのもう一つの特徴は角度や陽ざしによって外からは緑色のガラスに見えて、内部を見えにくくします。
 新築の家で、ガラスが緑色や、青色に見えたりする家はこのタイプです。
 (LIXIL製品は緑、YKK製品は青に見えます)

Low-E複層ガラス 型(かた)ガラス
 ガラスというと透明なガラスを想像するでしょうが、そのままだと丸見えです。
 型ガラスとはガラスの表面を凸凹にして、ガラスから離れたところを見えにくくするガラスです。
 特に脱衣場やお嬢様の部屋など、視線が気になる部屋に適しています。
(完全に視線を遮るわけではないのでご注意ください)

 型ガラスより強力に視線を遮るガラスとして、ガラスに薄く粉を吹き付けたようなフロストガラス、ブラインド入りガラスというのもありますが、これらは補助金の対象ランクが下がります。
 つまり、補助金が安くなります。


 以上、Sランク扱いとなるガラスの説明でした。
 続いて補助金が出ないか、出てもSランク対象製品ほどは出ない製品の説明です。
 
補助金が出なかったり補助金が安いけど、選ばれやすいガラス
 続いて補助金が出なかったり、出ても多くは出ないガラスだけど、選ばれやすいガラスです。

一般複層ガラス・単板ガラス
 Low-E複層ガラスのように金属処理などがされていない複層ガラスや、ガラスが一枚の内窓です。
 値段的によく選ばれます。
 複層ガラスはある程度効果ありますが、単板ガラスは効果ありません!
 上のことはサッシ業者すべてが口を揃えて言っています。
 なので、断熱効果よりも防音効果を中心に考えている方は一般複層ガラスを選ぶという選択肢が考えられます。

和紙複層ガラス
 障子紙のような模様加工がされている複層ガラスと、格子が組み込まれているガラスです。
 和室の内窓としてよく選ばれています。目線をほぼ完全に遮ってくれるのでカーテンなどはいりません。
 効果は一般複層ガラスと同じぐらいです。

ブラインドイン複層ガラス
 内窓にブラインドが組み込まれているガラスです。
 わざわざブラインドを付ける必要がなく、ブラインドに埃がつく心配もありません。
 目線を完全に遮りたい場所に適しています。

 選ばれやすいガラスは以上になります。
 お客様の生活様式や部屋の環境、優先したいことは何か?などを考えながら最も適したガラスをお選びください。

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