秋になり、いろんなことがしやすい時期です。
でも、旬というのは非常に短いのがさだめです。
冬になる前に済ませておきたい工事というのがあります。
それは、裸になる部屋や多くの時間を過ごす場所の工事です。
裸になる場所というと脱衣場と浴室でしょうし、多くの時間を過ごす場所というとリビングや寝室でしょう。
これらの部屋の断熱、湿気対策をすると冬場の快適性が段違いです。
知っておいてほしいこととして、日本の家は世界基準と比べて信じられないほど寒いつくりとなっているところが多いです。
世界的には断熱に関する意識や断熱性能が高い家が当たり前となっているのです。日本が時代遅れとも言えます。
中でも、福島県浜通りのように中途半端に寒い地域では東京と同じような断熱性能しかない家がゴロゴロあります。
中通りや会津はもともと冬が厳しいので断熱がしっかりしている家が多いです。
なので、浜通りの家でも中通りや会津の人たち並に断熱を意識した工事を行うことが重要です。
じゃあ、どんな工事をしろというのか?を各部屋ごとにご紹介します。
①脱衣場と浴室
脱衣場と浴室は温度差による発作、ヒートショックが起きやすい場所です。
最も断熱に気を付けなくてはなりません。
浴室がタイル風呂なら、ユニットバスに交換しましょう。
風呂自体が変わると入浴の全てが変わります。
予算は大きくかかりますが、効果は大きいです。
ユニットバスが既に入っているけど寒いというのなら、暖房換気扇を付けましょう。
入浴の10分前ぐらいから稼働させておけば、入浴の最初から最後までが快適です。
脱衣場と浴室の窓が大きくて寒気が酷いのなら窓を交換したり、内窓を入れましょう。
暖房換気扇と合わせることでより効果を高めあえます。
脱衣場にストーブが必要な時は、コンセントを増やして電気ストーブを入れましょう。
脱ぐ場所から暖かければ、発作の確率を大きく下げられます。
②リビング
家族がそろうだけでなく、趣味なども行えるリビングは寝る時間の次に過ごす時間が長い部屋です。
断熱、湿気だけでなく、換気や異臭対策も施すべきです。
大きすぎる窓があるなら、交換するか内窓を入れましょう。
でかい窓はそれだけで熱と冷気の入口となるのです。
それを防ぐために高機能の窓にしたり、内窓を入れましょう。
壁面が冷たいのなら、上張りすることで断熱効果を得られる壁材を張付けましょう。
既存の壁に上張りするときは、下の写真のような建材があります。
Wood One(ウッドワン)の「あったかべ」です。
天井に断熱材が入っていないときは、断熱材を敷きつめましょう。
天井断熱は想像している以上に大事です。床下断熱と同じぐらい大事に考えましょう。
温かい空気は上に行きます。天井から少しでも熱が逃げないように断熱を敷くことで、室内の気温を下がりにくくします。
床が冷たいときは、新たに上張りするか、床下に発泡剤を吹き付けましょう。
冷たさは足元から来ます。
足元の対策をすれば、体の冷えそのものが減ります。
エアコンの入替え、床暖房という手段もあります。
③寝室
人生の3分の1は布団の中。寝室は最も過ごす時間が長い部屋です。
しっかり寝れるかどうかが翌日の行動力につながります。
行うべきことはリビングと同じことが多いのですが、寝ているときに吸ったり吐いたりする空気にも気を付けるべきです。
空気が乾燥しすぎなときは加湿器を付けましょう。
ペットたちと一緒に寝るときは調湿、ペット臭の調整が効く壁紙、壁材を使いましょう。脱臭剤も有効です。
エアコンが古くなってきて埃臭いときはクリーニングタイプに交換するかエアコン清掃しましょう。
冬が来る前に行っておくことで、快適になる工事で主なものは以上です。
お客様にとって最も重要視すべきところはどこか?
あるいは家族構成上行うべき工事はどこか?を考えながら冬に備えてください。