現在、ブラウン管TVを使用している方はほぼいないでしょう。
内装工事では壁掛けテレビの相談が多いです。
理由は、地震が怖いのでいっそ壁掛けにして落ちにくくしたいというものが半分とおしゃれが半分です。
今回は、壁掛けTVを付ける上で考えてほしいことをお伝えします。
(あくまで考えてほしいことですので、深刻に考えず気楽に考えてください)
①TVの移動ができなくなる。
これが最も重要なことですが、抜け気味なことです。
TVが台などに置いている場合はある程度動かすことができます。左右にずらしたり、ケーブルの問題がなければメートル単位で動かしたりもできます。
ですが、壁掛けTVは付けたら原則動かせません。エアコンのように位置が固定されます。
取付けを考えている位置で本当にいいのか?別のことをするとき、不便が発生しないか?TVを観ているとき、エアコンがちゃんと効く位置なのか?
取付け位置は考えられる限りのことを考えて決めてください。
②TVの位置に合わせて家具もある程度固定される。
TVの近くにソファやテーブルがある家は非常に多いです。
家族の通り道に壁掛けTVを付けてしまうと、家具が通り道をふさぐこととなってしまいます。
部屋の模様替えなどが趣味の方はTV周辺の家具類は動かしにくくなることを忘れないでください。
③壁の変形が発生しやすい。
TVが軽くなったとはいえ大きいものは10キロ以上、20キロ以上あります。
そんなものを壁につけるのですから、壁の変形が発生しやすいです。
どのような変形か?というと室内側に壁が膨らんできます。
④TV裏の掃除がしにくい。
TVは裏側から掃除機のように空気を吸い込んで内部冷却します。よって、TVの裏側には埃がたまりやすいです。
結果として、裏側の掃除がしにくくなります。
埃がたまると熱もたまりやすくなり、故障原因にもなります。
⑤デッキ類の置き場所、数を考えなくてはならない。
TVの周囲には通常、デッキ類、ゲーム類、室内ブースター、そのほか多くの電子機器があります。
それらはどこに置くか?どう置くか?そして、数は今より増えるのか減るのか?を考えておく必要があります。
置き場所はTVと同じように壁につけるか?それともデッキ用の戸棚を置いて使うのか?そして、電子機器がもっと増える可能性は?コンセント数は間に合うのか?
TVの役目は今後ますます増えていくでしょうから、TV周辺の機器類やコンセント数を考えておいたほうが不便が減ります。
個人的意見
私自身は壁掛けTVの必要性をあまり感じません。
個人的にはキャスター付きのTVスタンドをお勧めします。
理由は掃除が非常にしやすく、高さも調節できるからです。