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壁紙の選び方

⑦内装情報(壁・床・建具)

 お客様が考える室内のイメージにおいて、壁面と天井で最も重要なものが壁紙です。
 壁紙は部屋の印象、明るさに大きく関わります。

 壁紙を選ぶとき、最も大事なのはお客様がピンと来るかです。

「なんじゃそれ?そんな感覚的なもの大事か?」
 という意見もあるでしょうが、人間は第一印象が一番良かったものに満足感を感じやすい傾向があります。
 事情があって、第一印象と違うものを選んだ結果、満足感が小さくなった経験は誰もがあるのではないでしょうか?
 え?第一印象で選んだものがよくよく考えたら恥ずかしかった?
 それはお客様のセンスが他の方に理解されないだけですよ。

 次に大事なのが、一部屋に3色より多く壁紙を使わないことです。
 室内での視界に多くの色が同時に入ってくるとうるさく感じてしまう心理です。
 小さい色や模様は複数になっても気になりませんが、大きい面積を持つ色がいくつも視界内に入るとうっとおしいんです。
 うっとおしく感じるラインが3色より多くなるかどうかあたりです。
 ↓壁紙が3色になった例


 そして、部屋の目的に沿った色であることが望ましいです。
 これは色彩心理です。
 人間の心理は色によって左右されるところが大きいです。
 赤系統なら興奮青系統なら落ち着き光る色なら高貴な感じ、灰色や薄い茶は枯れた感じ 等、いっぱいあります。
 部屋の目的に沿った色を選ぶことで、その部屋での生活がより充実します。
 万能な色は「白」と言えます。弱い色なのでなんにだって染まります。
 そして、白の最も強味とするところは部屋を明るくすることです。白は光を大きく反射するので、少しの日光や照明でも部屋全体が明るくなります。

 白と反対の「黒」は強すぎる色です。室内の壁を一面だけ黒いものにするとかのアクセントにはいいですが、主役にすると他の色を食らってしまいます。
 そして、黒の及ぼす心理は基本的にネガティブです。
 私個人が思っていることですが、黒一色というのは不幸を呼ぶ色にしか思えません。
 幸運がブラックホールに吸い込まれるような感覚です。
 黒そのものを否定する気持ちは全くありませんが、黒一色というのは良くないように思うのです。

 個人的に選ぶべきではないと思うのが、キャラものです。
 人気キャラが印刷されている壁紙というのはけっこうあります。特にディズニーキャラが多いです。
 こういうキャラものは一時的な満足感が大きいです。でも、飽きが来るのが早いんですよ。
 しかも、当人の趣味が思いっきりばれるというおまけ付きです。
 人によっては「友達を呼びずらい」なんてのを選んでしまったなんて例もあります。

 
 ここまであーだこーだ書いていますが、結局は第一印象が大きくものを言います。
 人間の第一印象と同じです。
 その第一印象は正しいか?それとも斜め方向か?それとも明後日の方向化?それともどこに行くかわからない魔球か?
 などを考えながら各部屋の壁紙を選ぶのがいいのではないでしょうか?

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