天井は意識しにくいところですが、非常に大事なところです。
断熱をしっかりとしていないと暑さ、寒さが多く入ってきます。
夏、天井からの熱気がすごくて寝ることができなくなった経験は誰もがあるのではないでしょうか?
農家であったお宅の天井リフォーム工事を行うこととなったので、どういう手順で行うのかを説明します。
下写真が工事前の天井です。
板張りで、竿縁(さおぶち)天井と呼ばれるものです。
元々はもっと天井が高くて寒かったので、天井を低く作り直したそうです。
経年劣化や動物により、変形してしまっています。
この天井を現代で一般的なものとなっている平(ひら)天井へとリフォームします。
①解体
先ずは既存天井解体です。解体前に床や扉の養生がありますが、それは省略します。
既存天井を解体した写真がこちらです。
過去に天井工事を行っていたそうなので、元々の天井が姿を現しました。
最初の天井は相当高かったようですね。
昔の農家さんは天井裏に物を置いたり、カイコを飼育していたりということが多かったのでその名残でしょう。
断熱材類は全く入ってませんでした。
②木材施工、断熱材入れ。天所板材張付け。
解体後は大工工事です。天井の下地を組み、断熱材を入れます。
左の写真のように組みます。
上を向きながらの作業中心なので、首と腕が疲れます。
私も手伝ったのですが、首と腕が痛くなりました。
天井板材まで張り付けたのが左の例です。
大工工事はここまでです。
③天井壁紙
大工作業の後は壁紙作業です。
天井の壁紙は白色が選ばれやすい傾向が強いです。
一番適している色でもあるし、部屋を明るくできるので、今後も天井は白色が主流となるのではないでしょうか?
④清掃と片付け
作業が全て終わったら清掃と片付けです。
天井自体はそのままで、床に落ちた作業ゴミを清掃し、床養生を剥がして終了となります。
工事前後比較
工事前後を比較するとこれだけ違います。
古さが無くなり、新しさ+清潔感が加わりました。
天井が明るくなると室内全体が一気に明るくなります。
昔ながらの板天井は茶色が多いので、部屋が落ち着いた感じとなります。
最近の平天井は多くの方が白色で仕上げるので、明るめな仕上がりとなります。
お客様にとって納得のできる天井に仕上げられるよう、ご協力させていただきます。