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床はフロアーか?畳か?

⑦内装情報(壁・床・建具)

ダイです。
日本の場合、床の種類はフロアーか畳が選ばれることが多いです。
(トイレ、脱衣場はクッションフロアが多いですが)

では、フロアーと畳のどちらがいいのか?
フロアーと畳の主な利点と不利点をお伝えします。

フロアーの利点。
①掃除が楽。
 掃除をする上で、楽なのは間違いなくフロアーです。
 掃除機掛け、雑巾がけですぐ綺麗になります。

②種類が非常に多いのでこだわりがしやすい。
 色、模様、堅さなど種類が非常に多いのがフロアーの特徴です。
 品物によっては一本の木から切りだした無垢材という100%木材でできたフロアーもあります。
 利用者が多くの種類から選べるので、こだわりができます。

③堅いので踏ん張りやすい。
 床が堅いというのはそれだけ力をこめやすいということにつながります。
 立上りやすいということですね。

④ペット飼いしやすい。
 ③とかぶる部分がありますが、ペットを飼うときに適しているのはフロアーのほうです。
 畳だと爪で破かれたり、排尿をしてしまったときなどにしみ込んでしまって匂いがとれなくなりがちです。

フロアーの不利点
①転んだ時に痛い。
 これは当然ですね。
 フロアーは基本的に堅い材質でできています。転んだら痛いです。

②日焼け、結露に弱い。
 廊下など、日当たりの良い場所にあるフロアーは紫外線や結露の影響を受け続けると表面が傷んできます。年月が経つと毛羽だってしまい、棘が刺さってしまうことがあります。

③交換がしにくい。
 フロアーはボンドと釘で張り付けます。畳のように簡単に交換はできません。

④冬場は足裏が冷たい。
 フロアー最大の不利点がこれです。
 冬場のフロアーは冷たいです。素足で歩くと非常によくわかります。
 いくら断熱材が発展しても板はある程度冷たくなります。

畳の利点
①冬場、足裏が冷たくなりにくい。
 畳の最大の利点だと思います。今の畳は断熱性に優れた「スタイロ畳」が主流です。
 素足で歩いても畳の上では足裏が冷たくなりにくいです。
 布団を敷いて寝ている人たちにもフロアーより畳がお勧めです。

②床鳴りが発生しにくい。
 年月が経ったフロアーはどこかで床鳴りが発生しますが、畳では発生しにくいです。
 なぜなら、畳はクッションの役割も果たします。重さが分散されて床鳴りが発生しにくいのです。
 逆に、畳部屋で床鳴りがしたら下地木材がかなり傷んでいたり、隙間ができていたりします。

③交換しやすい。
 畳はフロアーのようにボンドや釘で固定していません。
 新しいものに交換しやすいです。
 表面だけを張り替える「表替え」というのを行えば色を変えたり、新品同様の見た目に直すこともできます。

④直接寝転がることができる。転んでも大げさに痛くはない。
 畳は適度なクッション性があるので、赤ちゃんでも直接寝転がれます。
 転んでも大きな怪我を負いにくいです。

畳の不利点
①カビが生えやすい。
 畳には湿度を吸い込む性質があります。過度の湿気や、畳の上に茣蓙をしいて長期間、蓋をし続けるとカビが生えやすくなります。
(フロアーでもカビが生えることがありますので、カビは畳だけの問題ではありません)

②表面が傷つきやすい。
 畳表面は基本、イ草で編まれたものです。刃物や先のとがったもので簡単に傷つきます。
 ペット飼いの部屋や、重いものを置く部屋には向きません。
 
③フロアに比べ、掃除がしにくい。
 畳は網目にそって箒掛けや掃除機掛けすることである程度は掃除できます。
 ですが、縁(へり)部分の隙間が掃除しにくいです。
 隙間に埃が入り込んでしまうことが多いです。

以上、フロアーと畳の主な利点と不利点をお伝えしました。
床工事の参考になれば幸いです。


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