長年使用していた襖や扉が開けにくくなってしまったのを直す相談が時々あります。
こういうとき、開けにくい扉やドアだけに気が行きがちですが、家じゅうの扉やドアの確認と直しをお勧めします。
理由は、利用者が気づいていないだけで開け閉めが不便になっている扉やドアがとても多いからです。
普段使いしている人ほど違和感には気づきにくいものですし、長年開閉していない扉は自然変形してしまっていることが多いです。
この事例が多いのが、出窓下にある収納扉と手が届きにくいところにある収納扉です。
開け閉めがストレスなくできるだけで普段の生活が変わりますので、建具で不便を感じるときは迷わずに直してください。
建具の調整でできることは開け閉めの調整だけではありません。
新たに鍵をつけたり、山形レール(昔ながらのレール。転ぶ原因になりやすい)をVレール(現在標準のレール。フラットなので転びにくい)に変えたりと安全や防犯に関しての調整もできます。