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玄関ドア交換のときの注意

⑧窓・玄関情報

 長年使用している玄関もいつかは交換のときが来ます。
 玄関ドアは引戸と比べて安く、歪みも小さくて済むので選ぶ人が多いです。
 
 玄関ドア交換の時に注意すべきことをお伝えします。

注意点①断熱性
 ドアの材質は主に金属(アルミ、鉄、ステンレス)です。こった人だと木製ドアなんて方もいます。
 最も使われているのはアルミドアです。
 このアルミドアですが、断熱材が入っていないアルミドアは冬場にめちゃくちゃ冷えます。氷が作れるほど冷えるのも珍しくありません。
 アルミの熱伝導率は鉄の3倍あります。鉄の3倍熱さと寒さを伝えるということです。
「玄関が寒いのでなんとかしたい」というお客様の相談があって、現場に向かうとほぼ断熱材の入っていないアルミドアがついています。
 交換の時、とにかく安さだけで製品を決めると高確率で断熱材なしのアルミドアになります。
 せっかく交換したのに外観以外は全く変わっていないなんてことがよくあります。
 正に安物買いの銭失いです。

 下に断熱材なし、断熱材入り、高断熱タイプの断面図を載せます。
(LIXIL リシェント のカタログより抜粋してます)

 図を見ればわかるように、断熱性がよくなるほど断熱材の厚みが増し、部品が増えていきます。
 断熱と気密がよくなると値段が跳ね上がるのは当然のことなのです。
 玄関ドアは交換と同時に断熱性のことを重要視して商品をお選びください。

注意点②デザイン
 今のドアデザインは非常に個性的になっています。
 カタログを見るとガラスの位置やドアの模様、取手の形、そして色 などなど、数が多すぎて混乱してしまいそうなほどです。
 玄関は家の顔となるところです。お客様が納得できるデザインを選んでください。
 数あるデザインの中でお客様の感性にビビッと来るデザインを探すのは根気が必要です。
 主要メーカー全てのカタログを見なくてはならないほどのことにかもしれません。
 でも、自分で選んだ製品と言うのは満足度が違います。
 現在、選ばれやすいデザインは 色:濃い目 採光:少な目 取っ手:濃い色のまっすぐ 欄間:なし 親子ドア:あり が選ばれやすいようです。

👈こういうのが選ばれやすいようです。(LIXIL リシェント G14型)
 ガラス部分が少ないので、外から室内が分かりにくいですし防犯性も高くできます。

 
注意点③カギ
 車のリモコンキーのようなカギをご希望されるお客様はリモコンキーが壊れた時に対応できる保険に加入しておくことをおすすめします。
 過去記事の “電気錠付きドアの故障に関して”  にも書いていますが、落雷などの自然災害でカギが壊れてしまうことが考えられるからです。
 雷は怖いです。けっこう遠くに落ちても電気ドアが壊れた例があります。

注意点④重量と開閉時の音
 ドアを交換すると当然、今までのドアとは違う重量のドアを開閉することとなります。
 今のドアは軽い製品が多いのですが、製品によっては今までよりドアが重くなって開け閉めに大きな力が必要になるかもしれません。
 そして、閉じるときの音と振動が大きく変わります。
 今まで「カタン!」という音だったのが「ダムン!!」というのに変わったり、「ベアン!!」というのに変わったり、閉じるときに大きな振動が伝わってくるようになったりと、今までと開閉の感覚が変わります。
 ドア自体が変わったのだから当然と言えば当然のことです。
 付けてみるまではわからないことなので、どんな変化が起きるのかの予測はできません。


 玄関ドアはお客様のこだわりが大きく出る場所です。
 更に、家への入口であり、防犯の役目も果たします。
 今までは考えることが少なかったとしても、交換をきっかけに玄関ドアを考えるようにしてもらえれば、工事後の満足感が大きくなると思います。

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