玄関引戸の交換工事をご紹介します。
下の写真が工事前後です。
今回、工事の工程は5段階にわたります。
①現調 ②解体 ③大工工事 ④取付け ⑤塗装 の5つです。
普段は③と⑤の工程は発生せずに交換できるので、珍しい事例ではありますが「こういう事態も発生する」ということを知っていただく意味でもご覧願います。
①現調
すべては現場確認からです。
お客様宅にて現状を確認します。
このお客様は引違いタイプの引戸が入っていました。
新築時より使用しており、ガラスの上半分が透明のものを使用しています。
これを目隠しが多く、断熱機能が高いものに交換したいということでした。
よく見てみると入口と玄関の中心がずれています。(赤線が中心)
今回の工事ではこの中心を合わせることも行うこととなりました。
現場確認とデザインの打合せ後に工事開始です。
②解体
利用中の玄関を撤去します。
長い間、家の顔として役割をはたしていたものが無くなってしまうこととなるので、 解体作業を見守るお客様もいらっしゃいます。
この引戸枠は周囲の木にネジ止めされているものだったので、主にネジを外すことで解体を進めていきます。
作業時間は1時間半ほどでした。
③大工工事
引戸枠を外して、木材部分のみになったら大工さんの出番です。
新たな引戸を玄関中心に揃えるため、入口の左側に分厚い木を取付けます。(上右写真)
およそ20cmほどの厚みの木が必要でした。
取り付けた木材は最後に塗装する予定です。
作業時間は1時間ほどでした。
④取付け
新たな枠と引戸の取付けです。
部品を付けては調整と確認、付けては調整と確認を繰り返します。最も時間のかかる部分です。
家の傾きや歪みを考慮して新たな枠をまっすぐに付けていきます。
枠がまっすぐかつ、歪みなく付けられていないと戸の開け閉めがしにくくなったり、隙間ができたりしますので気をぬくことはできません。半日以上かかるのが普通です。
このお客様宅での作業時間は5,6時間ほどでした。
引戸の開け閉めが問題なくできることまで確認して取付けは終了です。
⑤塗装
引戸取付けの翌日、大工作業で付けた木材を塗装します。
今回は黄色味のある茶色に塗っていきます。
外側だけでなく、玄関内側の部分も塗らなければなりません。
作業時間は2回塗りで4時間ほどです。
完成
塗装まで終えた後、お客様の確認をもらって完成です。
実作業時間は1日半でした。
以前の戸と比べて目隠しが多く、断熱性能、遮音性能が上がったことで室内の快適性が大きく上がっております。
以上、玄関引戸の交換でした。
ドア交換の場合はもう少し早く終わることが多いです。
2024年の住宅省エネ2024キャンペーンでは内窓と一緒に断熱ドア交換を行うことで補助金が出ます。(引戸は対象外です)