洗面台が欲しいけど、スペースが足りないという場合はけっこうあります。
例えば、アパートのようにもともとの空間が狭いところや、洗面台より重要なものを先に置いた場所、人のすれ違いが多い廊下などです。
こういうところに設置できるのが省スペース型洗面台です。
今回は私が扱ったことのある省スペース洗面台をご紹介します。
(と言っても、二つです……。省スペース洗面台の相談そのものがまれなのです)
LIXIL リフラ
私がアパートの洗面台追加によく用いる洗面台です。
幅は600mmと一般的ですが、奥行きが370mmと、一般サイズの洗面台よりずっと奥行きが小さいです。(普通の洗面台は540mmぐらいが多いです)

←リフラを設置した例。
この洗面台は洗面台本体が非常に小さいのですが、洗面台が小さいということは収納スペースが無いといことです。
洗面台に多くのものを入れたい人には不向きです。
実際に左の例では、壁に収納棚を付けています。
洗面台の右側には大型洗濯機を設置しました。
アサヒ衛陶 コーナー洗面化粧台
名前の通り、角部分に設置する洗面台です。
設置必要幅は500mmですが三角形の形なので人が立つスペースはしっかり確保できます。

コーナー化粧洗面台を設置した例。
このお客様は、トイレの手洗いを要望されていたのですが、TOTOやLIXIL製品で提供できる手洗い器よりも大きい手洗いを要望されたので、この洗面台を提案しました。
なおかつ、引戸の正面に取り付けたので、使い勝手はとても高いです。
ここから、「本当に省スペース洗面台でいいですか?」ということで伝えます。
省スペースというのはとても魅力的に見えますが、実は物を入れるスペースが減ったり、欲しかった機能、便利な機能を無くすことにもつながります。
当然ですよね?
省スペースって、「必要とする空間が小さい」ということですよ?
物を入れたり、便利な機能を入れるのに最も必要なものって何ですか?
「空間」ですよね?
まさか、洗面台をドラえもんの四次元ポケットみたいに何でも入る空間とでも思っているのですか?
そんな想像もできないほど「頭」があれな人はいないと思います。
「とにかく小さい洗面台を」と考えている方は、本当にそれでいいのか?をお考えください。
そして、顔を洗ったり、歯を磨いたり、髭をそったり、化粧をしたり、髪形を整えたり、鼻毛を抜いたり、寝癖を直したり、人によっては頭を洗ったり、と顔の身だしなみに気を付ける作業はほぼ全て洗面台の前で行います。
本当に省スペースでいいのですか?
「あれ必要、これ必要、ついでにあっちも必要、これを付けときゃよかった」というようなことが発生しないように洗面台を選んでください。