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リフォームで重要なこと⑤ 石綿調査の義務について

①リフォームで重要なこと

石綿(アスベスト)という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。
かつて、建設資材や工業製品に大量に使われていました。
20年ぐらい前までに建てられた家は何かしら石綿が含まれた建材が使われていると考えるべきです。
(2006年9月以降に建築が始まった家は原則除く)

ここからが本題ですが、2023年10月よりある程度の規模、金額の解体工事やリフォーム工事を行うときは石綿が使われているかどうかを有資格者によって調査と報告をすることが法律で義務付けられています。

リフォームの場合、条件は
請負工事金額が100万円以上から
となります。

なんだあ?それって、大体は当てはまるじゃないか?!
と思われる方は当然多いでしょう。
それだけ石綿が危険かつ、多く使われているということです。
石綿の危険性をかなーり簡単に言うと
「石綿を吸い込んだら肺がん、じん肺、中脾腫の原因となります。呼吸器まわりに深刻な事態を引き起こすことが多いです。事実、過去に石綿にまみれる業務を行っていた人の多くが肺がん等で亡くなられています。」
となります。

命に大きくかかわるので、工事前に調査と報告をしろということです。
ちなみに、今まで使われた石綿の9割以上は建築関係で使われています。
建てられた時代や物によっては家が石綿尽くしというのも珍しくありません。
煙突など、石綿に関係なさそうな印象があるものにも石綿は使われていました。

「まて!そんな危険なものに俺たちは囲まれているのか?」
と思われた方もいるでしょうが、その通りです。

工事を行うと、石綿を含む物質を破壊することとなるのでそれまで以上に石綿が飛び散ります。
飛び散った石綿が原因でお客様自身がなんらかの病気を患うこととなるかもしれません。

例として、数十年前にリフォーム工事を行った施主様がじん肺を患った報告があります。
その施主様はタバコを吸ったことがなく、受動喫煙もなく、有害物質が漂う場所で仕事をしたことがないにも関わらずです。
精密検査をしてみたら肺から石綿が検出されたので記憶をたよりに思い出してもらったところ、家のリフォーム工事中はずっと埃が漂っていた状態だったのを思い出したそうです。
その埃の中に大量の石綿が混じっていたと考えられます。

石綿に関する病気や害を防ぐには、しっかりと調査をして石綿が飛び散らない工事を行うしかありません。

施主様となる方は多少ですが石綿に関することを知ってもらいたく思います。
そして、見積書内に「石綿調査、報告費用」が含まれていても変に思わないようにお願いします。




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