ダイ です。
皆様は、給湯機器でどれをご利用でしょうか?
ガス給湯器?石油給湯器?エコキュート?電気温水器?それとも、薪ボイラーでしょうか?
多くの家庭ではガス給湯器、石油給湯器、エコキュートのどれかを使っているでしょう。
(電気温水器や薪ボイラーはかなり少数ですので除きます)
新しい給湯機器の導入、交換を考えている方からは「どれがいいの?」という質問をよく受けます。
なので、いくつかの項目に分けてガス、石油、エコキュートの利点、不利点を簡単にお伝えします。
①導入費(イニシャルコスト)
給湯器導入時に最も値段が小さくてすむのは、ガス給湯器です。
ガス → 石油 → エコキュート の順で高くなっていきます。
定価で見ると ガス給湯器とエコキュートで倍以上、あるいは3倍ぐらいの開きがあります。
実際の費用で比較しても、ガス給湯器とエコキュート導入費用の差額は倍以上あります。
アパートでガス給湯器が多い理由がこれです。
大家さんとしては、導入費用が少なくてすむほうがいいに決まっていますからね。
とにかく安くという考えの人にはガス給湯器が最も正解だと思います。
②維持費(ランニングコスト)
導入後、最も維持費が少なくてすむのはエコキュートです。
エコキュート → 石油 → ガス の順で高くなっていきます。
電気、石油、ガス の順で高いのですから燃料費がそのままコストに直撃します。
三菱 の調査によると、家族4人の場合、
LPガス給湯器の年間ランニングコスト \160,000 ほど
石油給湯器の年間ランニングコスト ¥70,000 ほど
エコキュートの年間ランニングコスト \40,000 ほど
となるそうです。(どれぐらいの性能を基準にて比較したかは未発表)
屋根にソーラーがある人なら、エコキュートの年間ランニングコストを実質0にできますね。
導入費は非常に大事ですが、維持費はそれ以上に大事です。
導入費が高くとも維持費を安く抑えて数年後には導入費用の元を取る考えのほうが、今後の世界では正しいと思います。
(電気もガス代と同じくらいの値段になったらそうも言えなくなるでしょうけど……)
③使用人数
家族の人数が多くなると当然、湯の消費量は多くなります。
②のランニングコストと被る部分が多いのですが、給湯器を決める上で使用人数を考えることはとても大事です。
結論から言うと、二人暮らしまでなら、ガスか石油 三人以上からならエコキュート です。
つまり、使用する燃料が少ないならガスか石油、多いなら電気というわけです。
④耐久性(壊れにくさ)とメンテナンスしやすさ
設備の壊れにくさはメンテナンス費用に直結します。
私の経験での話ですが、最も長く使える給湯設備は石油給湯器です。(10年以上使っている家もめずらしくありません)
逆に、短い年月で動作不良が起きやすいのはガス給湯器です。(それでも7,8年ぐらいは使っている家の故障相談が多いのですが)
変わってメンテンナンスしやすさ(すぐに対応できるか?など)は石油給湯器とガス給湯器が有利です。
エコキュートは壊れた部品によっては一か月待ちなんてのも発生します。
これは、部品の入手しにくさが原因です。
エコキュートのように電子部品が多めのものは、入手しにくい部品が多いということです。
(ガスや石油でも、入手しにくい部品というのはあるのでご注意ください)
以上、4つの点から各給湯設備の有利点、不利点をお伝えしました。
他にご質問などがあれば、お気軽にお問合せからどうぞ。