家族が増えたり、時間が惜しかったり、あるいは節約目的だったりと様々な理由で食洗器を導入したほうがいい場合があります。
今回は食洗器を後付けで導入する場合に決めなくてはならないこと、食洗器を選ぶときの注意点をお伝えします。
(既存キッチンには全く食洗器がない状態と仮定させていただきます)
決めなくてはならないこと
その1:置き場所
まず、決めなくてはならないことが置き場所です。
①か②のキッチン上、③の床置きが候補としてあげられます。
①が最も選ばれやすいですが、包丁を使いにくくなったり、キッチン上が途端に狭くなったように感じます。
②は料理の邪魔にならないエリアですが、大きいものが置けません。
③の床置きは大きいものが置けるのですが、そもそも置けるだけの空きスペースが必要です。
その2:洗浄能力
置き場所が決まったらどれぐらいの洗浄能力を持つ食洗器にするか?を決めます。
基本的に大きい食洗器ほど大量に食器を洗えます。
家族数、一度に洗う食器数を考慮して決めてください。
続いて、食洗器を選ぶときの注意点です。
注意点
その1:大きさ
最も失敗しやすい項目です。
②のところに置くつもりが、①のスペースが無いと無理だったり、①でもおけないぐらい大きかったりということをしてしまいがちです。
更に、高さがありすぎて可動吊戸棚にぶつかることも起きやすいです。
候補の食洗器が間違いなく置けるスペースがあるかの確認をしっかりと願います。
その2:給水方法
食洗器によって給水、排水する方法は決まっています。
食洗器への水の補給方法は主に3種類です。
①蛇口から補給
②食洗器タンクに水を入れる。
③食洗器用の配管を増やす。
①は赤く囲んだ分岐金具より水を補給します。
②は食洗器下などにあるタンクに水を入れます。
③は床下や壁内から専用の配管を増設します。
最も簡単なのは②ですが、食器の洗浄のたびに水を補給したり、汚れた水の入替えをしなければなりません。このタイプの食洗器は最もおすすめできないタイプの食洗器だと思っています。
①は蛇口へのちょっとした工事でできますが、食洗器への給水ホースが邪魔になることが多いです。
③は最も手間がかかりますが、給水や排水のホース、電線が見えなくなります。
候補に上がっている食洗器の給水方法、排水方法は今使っているキッチンで問題なく対応できますか?しっかり確認願います。
その3:メーカー
食洗器を扱っているメーカーは国内外で多くあります。
国内メーカーは小さ目のものが多くて、海外メーカーは大きいものが多いです。
国内メーカーはトラブルが起きても大げさなことにはなりにくいですが、海外メーカーはトラブル時に対応が難しくなる場合があります。加えて、高くつくことが多いです。
そして、各メーカーごとに洗浄方法、静音性、メーカー独自の機能など、細かい部分が大きく違います。
お客様が求める大きさ、機能を有したメーカーを選ぶことで満足度が上がります。
たとえ海外メーカーで修理が高くついても、普段満足しながら使えるのなら気にはならないのではないでしょうか?
その4:電気工事
食洗器は電気で動きます。
なので、食洗器の近くに電源がないときは電源の増設工事が必要です。
食洗器の種類によっては一時的に大きく電気を使うことがあるため、専用の電源をつけることがあります。
以上、食洗器導入時に決めること、注意点でした。
食洗器を導入するときの参考にしてください。