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高所での仮設足場は絶対に必要です。

①リフォームで重要なこと

 皆様、「仮設足場(かせつあしば)」と聞くと下の絵のようなものを想像すると思います。

 仮設足場は高所での作業を安全に行うために絶対必要なもので、これがなければあっちこっちで転落事故が起きるでしょう。
 仮設足場は地面から高さ2m以上のところでの工事が発生する場合は必ず設置することが
「労働安全衛生法」で決められています。法です。義務です。

「なんでそんな高さで大層なもん設置しなきゃならねえんだ」
 と思った方は人間が高さに関係なく簡単に転落死することを知っていない方です。
 たかが数十cmの高さから落ちても打ち所が悪ければ人間は亡くなってしまいます。
 
 仮設足場の値段は掛ける大きさによって変わりますが、一般的な二階建ての場合は50万円~100万円の間になることが多いです。
 安全を100万円以内で買えるわけです。(100%事故を防げるわけではないですが)

 ところが、信じられないことに「仮設足場なんか組むんじゃねえ!!そんなのに予算かけられるか!!誰が金出すと思ってんだ!!」と言う人がいます。
(作業員に「死ね」と言っているようなものなので「お客様」ではなく「人」と書きます)
 では、その人の言うことに従って仮設足場なしで、法律違反の状態で工事をしました。
 そして、最悪なことが起きました。……その人が責任を取ってくれるのでしょうか?
 命の危険より金をとる人が責任取るんでしょうか?絶対取りませんよね。

 それどころか「こんなことが起きるなら最初から言ってねえ!!」と責任転嫁するのが目に見えています。
 でも、他人の口には戸が立てられません。
 誰が仮設足場を掛けないように言ったかはあっという間に広がります。
 言った人が仮に自営業者だったらもう終わりです。法律違反を知りながら人が亡くなるかもしれない工事を指示したんですから。
 それどころか、工事を受注した業者も罪となるでしょう。
仮に「責任は全部依頼者がとる」という誓約書を持っていたとしても防げる事故を防がなかったということですから。

 上に書いたことは非常に極端なことですし、仮設足場を設置したから絶対に事故が起きないわけではありません。(ゼロにはできないけど、ゼロには近づけると捉えるべきです)
 たとえ仮設足場を設置していても転落事故は毎年発生してしまいます。
(ほとんどが踏み外しや踏み抜きというものです)
 でも、法と安全に配慮しても起きてしまった事故と、法律違反をわかっていながら安全を無視して起きた事故。どちらが悪印象でしょうか?

 想像もできない方は仮設足場が必要な工事を依頼しようとは考えないことをおすすめします。

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