完成した建築物で目に見えるのは通常、仕上げ材だけです。
天井裏や床下など、裏側を覗ける場所から出ないと、仕上げ材より下の部分は見ることができません。
仕上げ材より下の建材は通常、下地材と呼ばれます。
下地材は仕上げ材よりも重要な役目を持っています。
下は下地材例の写真です。この写真で言えば、下地材は木材、板材になります。
ピンク色の部分は断熱材です。
リフォームで最も手がかかるのがこの下地工事です。
下地材が曲がっていたり、歪んでいたりすれば仕上げ材は曲がってしまいます。
下地材を少なくしたり細くすると地震に弱くなったり、数年で壁が曲がったり、短期間で床がへこんできます。
下地材がしっかりはいっているから地震や変形に耐えたり、仕上げ材への影響が小さくなるのです。
見えないところだからケチろうとすればいっぱいケチれます。
事実、材料費が少ない工事は下地材が少なかったり、交換すべき下地がそのまま流用されることがあります。
そして、結果としてケチったところはすぐに破綻します。
まさに安かろう悪かろうな結果を招き寄せます。
値段だけで判断したお客様はどういうことになるかを身をもって知ってしまいます。
工事を行うのであれば、下地交換が必要なところはちゃんと交換する工事業者を指名願います。