キッチン周囲の壁というと、昔はタイル壁、もしくは薄いステンレスの板が主流でした。
タイルそのものは油や火に強いのですが、目地に油がしみ込んだり長年の油で変色してしまったりします。お客様によっては油のしみ込みを嫌い、ラップでカバーしている方がいたりします。
ステンレスの板は清掃が簡単ですし、油や火に強く、変色もないのですが、眩しくて落ち着きにくい感覚があります。鏡で自分を見ているようで嫌だと言う方もいます。
現在のキッチンは下写真のように「キッチンパネル」という板材を貼りつけるのが主流となっています。
キッチンパネルを貼りつけた例。
料理が大好きな奥様の家庭での工事だったので、「掃除が一気に楽になった」という感想をいただけました。
キッチンパネルは主成分がガラス繊維です。
表面が汚れをはじきやすいので清掃が楽、火に強く、色や柄が多くあるのでお客様のセンスによってキッチンの壁を落ち着くものやゴージャスなものにできます。
材料費や貼り付け手間賃は品物によっては5万円以上かかったりしますが、「タイル、ステンレス以外は嫌だ」という人以外はこのキッチンパネルにすべきだと思います。
「言われるままにキッチンパネルを選んだけど、今になると気に入らない」
と言われる場合、キッチンパネルを貼りかえるということもできます。(手間賃はかなりかかるでしょうけど)
キッチン本体と違い、壁に関してはあまり興味を感じない方が多いのか、キッチンパネルの色は白いのが選ばれやすいです。
キッチン周囲の壁を思う通りの色や柄にすることで特別感が増し、こだわったことへの満足感が大きくなります。
キッチン工事は本体が最も重要ですが、壁への考察もお願いします。