洗面台の下台のボウル高さは主に80cm~85cmのものが多く、扉種類は主に開き扉タイプ(いわゆる観音開き)と引出しタイプ(正確にはスライドタイプ)があります。
お薦めの高さは85cm、お薦めな扉は引出しタイプです。
その理由をお伝えします。
ボウル高さ85cmがお薦めの理由
腰を曲げる角度が小さくてすむ。
腰痛持ちの人など、腰を曲げにくい人にはボウルを上げることで腰への負担が減ります。
腰は体の中心です。体中心部分の負担は少ないほうが良いに決まっています。
上の説明はクリナップ㈱さんより提供されている洗面時と手洗い時の腰の負担を比較したものです。
明らかに腰への負担が少ないのがわかりますよね?
扉は引出しタイプが良い理由
収納量が多くできる。物を取り出しやすい。
開き扉内部収納は、大きな四角の箱です。そこに物を入れると、必ずと言っていいほど上部分に余分な空間が生まれます。
余分な空間が生まれる例です。
赤く囲んだ部分が使いたくとも使えない空間です。
(空中に固定できる技があれば別)
更に排水管がど真ん中にあるため、物を出し入れしにくい状態となっています。
↓これを、引出しにするとこうなります。
引出しタイプのサンプル写真です。
上下二段の引出しがあるので、余分な空間が生まれにくいのがわかります。
上の空間が小さいものになりがちですが、小瓶やドライヤー、歯磨き粉などは入ります。
開き扉タイプのように内部に手を突っ込む必要がないので、目的の物を出し入れしやすくなります。
なお、扉が開き扉から引出しになると洗面台の値段がある程度上がります。
メーカーも使い勝手が良いほうへの品は強気です。
注意点として、「高さと扉は必ずこうしろ」と言うわけではありません。あくまでお薦めです。
お客様が最も使いやすい高さや扉、ついては洗面台の種類をお選びください。